IN MY ROOM…

iPhone狂想曲の裏側にあるもの

Posted in iPhone, mac, mobile by DorG on July 15th, 2008

ここのところ、ブログを書く時間すら取れないような状況なので、実は昨今の「iPhone祭り」にもまったく乗れていない。なるほど、こういう祭りに乗るためには自分に余裕がないといけないんだなと思い知らされる。

今のところの私の立ち位置は、「欲しいかと聞かれれば欲しいと答える」という程度で、あまりピンとは来ていない。確かに持ったら楽しいだろうけど、身の周りのさまざまな問題から今の自分を「解放」してくれるようなツールには思えない。今できないことができるようになるという感じもしない。

ただ、面白いなと思うのは、iPhoneに対して、エンタープライズ系のIT企業が思った以上にコミットしていること。このサイトなどを見ても分かるように、さまざまなアプリケーション・ベンダーがiPhone用のフロントエンド・ツールを提供している。こうした動きが本格化すれば、ビジネス・ユーザーの間に一気に広がる可能性もなきにしもあらずではないか。

発売当初のテレビの馬鹿騒ぎしかり、ネット上に溢れているこちらが引いてしまうほどの礼賛記事しかり、ここ数日のiPhoneを巡る情報の流れを傍目に見ていると、何となくだが、ここしばらくのIT製品に対するある種の“不満”が鬱積した結果ではないかと思えてくる。さらに言えば、「反マイクロソフト」「反Windows」の匂いを嗅ぐこともできる(日本だけを見れば、反ドコモの感情もそこに含まれるのかもしれないが、それはどうでもいい)。

iPhoneが次のパラダイムの中心に立つとは考えにくいが、iPhoneが映し出すそうした世相のようなものが、大きなパラダイム・シフトを引き起こす可能性はあるかもしれないなと思う。直感だけど。

Leopardでなにげに困っている3つの事柄

Posted in mac by DorG on March 6th, 2008

Leopardも使い始めてそろそろ半年近くになる。幸いにして大きなトラブルには見舞われていないが、この間、知人や仕事仲間から「アプリが動かなくなった」などの嘆きを聞くことも少なくない。私見だが、OSXシリーズの中で最も不安定なバージョンアップではないか。

ちなみに、わたしが悩まされているのは以下の3つの事柄。どれも致命的ではないが10.5.2になっても解決されていない。

▼キーボードの認識

わたしが使っているのはMacBook Pro(MA610J/A:JIS配列)だが、以前はオフィスでのみ、外付けでKinesis(Dvorak配列)をつないで利用していた。だが、Leopardを導入後、KinesisがJISキーボードとして認識されてしまうようになってしまった。強引に設定をいじると、今度はMBP本体のキーボードが101として認識されてしまう有り様。

どうやら、今のところLeopardでは配列の異なる複数のキーボードを同時にサポートすることができないらしい。これはWindows機では当たり前のことなので「むしろこれまで自由が利きすぎた」ということなのかもしれない。相当便利だったんだけどなあ。外付けでUSキーボードを使うのなら、ノート本体もUS配列にしておくのが無難だろう。

▼AppleTalk経由でのサーバ接続

これも依然として不便なまま。アドレスを直打ちすればつながるが、Finderからサーバが見えない。BonjourかSambaを使えということなのだろう。レガシー・プロトコルとはいえ、AppleTalkにはそれなりに思い入れもあるし、会社の中で圧倒的なマイノリティであるMacユーザーとしては、無理に「Bonjour対応せよ」とも言いにくい。仕方なくSambaでお茶を濁してはいるが、どうもしっくり来ない。

▼ユーティリティ回り

これは、どちらかと言えばサードパーティの問題だが、以前から愛用しているQuickSilverが不安定だったり、APEがLeopard未対応だったりと、ユーティリティ・ツールが使いにくくなった。APEはようやくベータ版が出たらしいが、これは未使用。WindowDragonが使えないと意味ないし。

*  *  *

機能面では着実に進化していると思うのだが、以上のような理由で、いまだLeopardには完全に馴染みきれていない。うまく言えないが、全体の印象として「カタログに載らない部分で手を抜いたか」という印象を抱くこともある。うーん、これまでのOSXシリーズとは明らかに違った違和感を覚えるのだよな。そういうモノだと言われればそれまでだが。

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「COOKPAD的なるもの」について

Posted in life by DorG on February 18th, 2008

仕事柄、自宅で飯を食べる機会はそれほど多いわけではないが、ここ1〜2年ほど、明らかに食卓に並ぶ品のバリュエーションが広がった。きっと、COOKPADに代表されるレシピ・サイトのお陰なのだろう。

それなりに手早くできるのだろうし、そこそこおいしいし、キレイだし、材料費もそんなにかからなそうだし、何より妻が便利そうだし──などと、基本的には好意的にとらえているのだけれど、その一方で、なんだかよくわからない違和感(のようなもの)も感じたりする。なんというか、全部ソコソコなのだよね。なぜか腹の底にしっかりと収まらない。材料も味もそのつどまったく違うのに、しっくり来なさ加減だけがいつも一緒。そんな感じ。

「飯を作ってもらっておきながら、なに贅沢言ってやがんだ」と自分でも思うのだが。

そもそもわたしは、食い物に関しては結構コンサバなところがあって、知らない味を試すより安心できる知ってる味を楽しみたいというクチなので、余計にそう思うのかもしれない。

それなりの時間、一緒に過ごしてきた積み重ねみたいなものが影響しているのだろうか。COOKPAD的なものって、言ってみれば他人の家庭の味なわけで。ただ、それだけだろうかという気もする。

そんな感覚が、どう話したら妻に伝わるだろうかと考えている。

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食品産業のチキンレースは続くのか

Posted in etc by DorG on February 6th, 2008

今朝、着替えをしながら、営業を再開した「赤福」の前で行列をつくる人々の様子を映した情報番組をぼんやりと見ていた。並ぶほうも並ぶほうだが、報じるほうも報じるほうだ。例の毒ギョーザ問題によって、ようやく「食の安全」に対する意識がリセットされたかと思いきや、結局何も変わっていないようだ。

「これまで残りものを再利用しまくって事業を回してきたのに、どうやったら値上げもせずにまっとうなものを作ることができるんですか?」と、なぜ誰も聞かないのだろう。普通に考えれば、賞味期限の偽装をやめるコストはどこかに乗るはずなのに。

そのあたりの都合の悪い情報には、あえて触れないのが大人の振る舞いということなのだろうか。

先日、某外食産業とかかわりのある人と話す機会があったが、現在の過剰なまでの「反偽装」の世論に対して、かなり頭を痛めている様子だった。値上げしたくてもできない、と。その思いは多くの企業の間で共有されているのではないか。このまま行けば、食品関連産業のチキンレースは加速する。それに耐えられない企業も出てくるだろう。

以前も書いたけれど、わたしが危惧するのは、建前ばかりを重視してそのコストを業界に一方的に押し付けるような風潮が、さらに重大な負の結果を招いてしまうのではないかということだ。

どこか1社でもいいから、こんなことを正直に言う企業が出てくれないものだろうか。

「ごめんなさい。これまで偽装しまくりでした。 中国産の野菜も米国産の牛肉もこれだけ使ってきました。添加物も山のように入れていました。でも、それをしないと今の販売価格は維持できません」

別にたいそうなことを望むつもりはない。ただ、まっとうなものを食べるための適正なコストが知りたいだけなのだが。。。

エルゴソフトの撤退

Posted in mac, software by DorG on January 29th, 2008

日本市場でのMacの売上げが芳しくないという情報は耳にしていたが、ついにこういう形で顕在化してきたかという印象だ。

egword、egbridge パッケージソフト事業終了のお知らせ (エルゴソフト)

こういうがっかり感は、システムソフトの撤退以来だろうか(古いけど)。

ことえりでいいじゃんという人が大多数を占めるなかでは致し方ないのだろうが、仕事でMacを使う身としてはとにかく痛いとしか言い様がない。辛うじてATOKが残っているとはいえ、ジャストがアップルのOSライフサイクルに迅速に対応してくれる保証はないものなあ。

日本語の文章に携わる人がMacを使うという時代は、とうの昔に過ぎ去ったのだなということを再確認せずにはいられない。

これまでMacの日本語環境を支えてくれたエルゴに感謝の意を表しつつも、今後コンピュータで日本語を扱い続けていくことの意義を考えたとき、どうしようもなく悲観的な流れを感じ取ってしまったりもする。

【参考】 EGBRIDGEに乗り換えようかと(IN MY ROOM…)



MacBook Airなあ

Posted in mac by DorG on January 19th, 2008

大変ご無沙汰しています。気がつけば更新をサボって早4カ月。年も変わったことだし、マイ・ペースながらボチボチと独り言を書くことにします。

というわけで、各所で話題のMacBook Air。個人的にはさほど悪くないと思うが、買うかと言われればやや微妙。本機の価値は「OSXが動く最小、最軽量のマシンである」ことをどう評価するかという1点でほぼ決まると思うので、買うとしたら仕事用のセカンド・マシンとしてどうか、という感じだろうか。

それより、このAirについては、いろいろな人の「がっかり」的な反応が面白いかった。そのベクトルが「なんだ、新しいDuoじゃねーのか」じゃなく、「なんだ、Macが動くLet’s Noteじゃねーのか」というノリに近いものであるという意味で。

それだけ、消費者が期待する“アップル像”が以前とは大きく変わったということなのだろう。だって、以前なら、アップルに「Let’s Note的」なプロダクトを期待する声なんて皆無だったもの。PowerBook G4 Tiが初めて出たときに巻き起こった、「銀パソかよ」という批判が懐かく感じられるほどだ。

いずれにせよ、今回痛感したのは、たかが1メーカーのUSでのプライベート・カンファレンスが日本の地上波テレビのニュースで紹介されるまでになった原動力は、明らかに「Duo」ではなく「Let’s Note」を望む声であるということ。

IAに鞍替えし、Windowsをサポートし、まるで総合デジタル・メーカーであるかのごとく自分を演出してきたツケをアップルが払わせられるのは、もしかしたらこれからなのかもしれないな、とふと思った。

ちなみに、わたしとしては、OEMなどで「Let’s Note」的なニーズを満たしつつ、稼いだカネで「Duo」的なニーズを満たしてくれたらうれしいのだが。それはちょっと無理な相談か。

自民党のバランス感覚

Posted in news by DorG on September 24th, 2007

安倍首相の辞任から総裁選を経て、福田さんが新総裁へという一連の流れを見ていて(とは言ってもちゃんと見ていたわけでもないが)、自民党のしたたかさとでも言うべきものを強く感じた。下手をすると、参院選の結果がどうだとか、安倍さんがなぜ辞めたのかとか、そんな直近の出来事も昔話になりつつある。案外、安倍がシレッと復帰しても許容されるのではないか。

総裁選の結果の落としどころも絶妙だ。挙党体制で福田を支えるかたちをとりつつも、麻生にも花を持たせ、小泉の動向にもそれなりに注目が集まるような雰囲気を作り上げた。つい先日まで「安倍の次がいない」と散々言われていたことを思えば上々だろう。

その意味で、安倍さんの突然の辞任で負った傷を最小限に食い止めたいという同党の戦術は、今のところ順調に進んでいるように見える。

もっとも、参院で野党に過半数を握られている状況に変わりはないし、政治とカネ問題もそれなりに尾を引くだろう。だが、民主党としてもそう安易に攻め込むことはできないだろうから、それなりに粛々と物事が進みそうでもある。

意図的であろうとそうでなかろうと、いざというときに落とすべきところに落とすバランス感覚の高さはいまだ健在。そういう抜け目のなさが、自民党の長期政権を支える原動力なのだなとあらためて感じつつ、「つまらない」としか言い様のない流れにため息をつく今日この頃である。

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マイペースのケンウッドにペースを乱される

Posted in mono by DorG on September 19th, 2007

iPodシリーズの話題一色に染まっているかに見えるDAP市場。そんななか、相変わらずのマイペースぶりを発揮しているケンウッドから、MediaKegシリーズの新作がひっそりと発表された。その名も「HD60GD9」。60GBのHDDを搭載したフラッグシップ・モデルだ。

漠然と「iPod Touchを買おうかな」と考えていたのだが、このHD60GD9もなかなか惹かれるスペックだ。大容量化が図られたことも魅力だが、AACがサポートされ、なおかつ“金メッキシャーシ”をあしらったというEC限定版のPremium Goldまで登場した。すでに視聴した人の感想などを読むかぎり、どうやら音質は従来機種より確実に向上しているらしい。金メッキ効果もそれなりにあるという。

いまだに初代の20GA7を使い続けているので、買い替えのタイミングとしては悪くないし、何よりもこのシリーズの製品が奏でる音質には信頼感がある。

それにしても、60GBの容量で動画も見られないというのに、標準モデルで54,800円(EC版は57,800円)とは。160GBのiPod Classicが42,800円で買えることを考えれば、いかにも強気な価格設定だ。ガキは買わなくてよろしい。そんな感じか。

以前、「iPodに一泡吹かせようと思ったら音にこだわるべき」と書いたような気がするが、ここまで挑発的だと逆に興味が湧いてくる。

目新しさのiPod Touch、コスト・パフォーマンスのiPod Classic、音質のHD60GD9。もし、iPod Touchの音がダメダメなら、これに行ってしまうかもしれない。おそるべし、ケンウッド。

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iPod touchは本当に「買い」なのか

Posted in iPhone, mac, mono by DorG on September 6th, 2007

iPod touchの発売が正式にアナウンスされた。

第1報を聞いたときは、いま使っている初代W-ZERO3の置き換えになるかなと少し期待したが、冷静に考える無理がありそうだ。Wi-Fiオンリーでは機動力に欠けるし、何よりMailが省かれたのが痛い。つまり、ビジネスではなく趣味のガジェット。だから、iPod touchはiPhoneの系統ではなくiPodシリーズとしてとらえるべきなのだということなのだろう。

ハンドヘルド・コミュニケータとしての機能は不十分でも、DAPの置き換えとして考えれば結構楽しめるかもしれない。容量の小ささは気になるけれど、たとえ80GBとか160GBとか用意してもらったところで自分の音楽ライブラリをすべて突っ込むのは無理だから、動画がYouTube中心でよいとなれば、そこは割り切れる。

そう考えると、安い8GBを手に入れ、音楽にしろビデオにしろ中途半端に出先で楽しみつつ、あのマルチタップ・インタフェースに酔うというのが、個人的には正しい道なのかもしれない。あとは、実機の音質がどうかというのが気になるところ。

ところで、Wi-Fi Music Storeが登場したってことは、スタンドアロンでPodcastがダウンロードできて聴けてしまうというなのだろうか? それが可能なら、個人的に一番のツボになるのだが。

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鬱屈した精神

Posted in life by DorG on September 1st, 2007

ここ数日、電車の中で奇妙な光景に立て続けに遭遇した。

1つは、乗客同士の口ゲンカ&プチ・ファイト。アキバ系と不良気味アキバ系が、「ナメんなよ」「何もしてないじゃないですか」「外出ろよ」「嫌ですよ」などとと言い争いを始め、そのうち小突き合いを始めた。両者とも明らかにケンカ慣れしておらず、中学生レベルの争い。夕方の出来事で酒が入っている様子もない。止める間もなく、1駅分走ったところで1人が降りて終結した。おそらく、些細な理由からなのだろう。

もう1つは、泥酔したサラリーマンの爆睡風景。ドア付近の床に大の字になって寝込んでしまい、声をかけても動かそうとしてもビクともしない。しかたなく放置。駅に到着するたびに、何人もの乗客が彼の上をまたいで行き来した。いったい何を呑めばあそこまで酔えるのだろうか。

共通してたのは、当事者がわたしの世代の人間だったということ。ついでに言えばデブ。後者はともかく、前者はやや気になった。血気盛んなガキの時代はとっくに過ぎているが、中年と呼ぶにはまだ早い。そういえば、これまで自分と近い世代の人を公共の場でウザイと感じる機会があまりなかったな、と思った(マナーとかそういう問題はあったとしても)。

鬱屈した精神の発露なのだろうか。それとも、歳をとって見苦しくなってきただけなのか。そんなことをぼんやり考えていた。