IN MY ROOM…

ネット社会のリアリズム

Posted in etc by DorG on 2006/05/30

ゴールデンウィークごろから、我が家では「マンションを買っちまおうか!」という話が俄に盛り上がっている。正直言って、これまで「都内に家(マンション)を買う」という発想など微塵もなかった。

マンションを買う → ローン地獄 → 仕事から逃れられなくなる → 不幸になる

そんなありきたりな図式を漠然と思い抱いていたし、それ以上に気ままな賃貸暮らしが性に合っているとも思っていた。そもそも、東京にずっと住もうなどと思ったこともなかった。だが、つれあいはそうではなかったらしい。突然「欲しい」と切り出されて最初はかなり戸惑ったが、実際にいくつかの物件を見たりしているうちに、次第に「買うのもアリだな」と思えてきた。我ながら単純だ。

それ以来、暇を見つけてはネットを徘徊し、少しずつ「マンション選びのコツ」的な情報に目を通すようになった。それにしてもネットはありがたい。ローンの選び方から固定資産税、管理費と修繕積立金、不動産屋やディベロッパーに対する確認事項──わずかの時間でそうした情報がひと通り手に入る。「これがなかった時代に人々はどうやって家探しの方法を体得していたのか」と思ってしまうほどの充実ぶりだ。

だが。。。一方で「なんか違う」とも感じる。

ネット社会は、ズブの素人である我々の耳元で「勢いで物件を選んではいけませんよ」、「営業マンの口車に乗ってはいけませんよ」、「資金繰りの計画をしっかり立てないてダメですよ」と囁く。そのうえ「ちゃんと考えないとこんな目に遭いますよ」と事例を示して忠告してくれたりもする。その視点はどこまでも現実的だ。そうした情報を浴びているうちに、ときどき無性にそこから逃れたくなる。「頼むから、勢いで買わせてくれ」と叫びたくなる。

もちろん、ン千万の買い物をするのだから、慎重に事を進める必要があるのは百も承知している。

だが、さまざまな問題を排除して1つを選び出すような引き算型の買い物が、わたしはどうも苦手だ。仮にネットの全情報を統合的に解析するアルゴリズムが誕生し、「最高のマンション」とされる物件が現実に見つかったとして、それをわたしは果たして気に入るのだろうか。。。あまり自信がない。

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