IN MY ROOM…

自民党のバランス感覚

Posted in news by DorG on 2007/09/24

安倍首相の辞任から総裁選を経て、福田さんが新総裁へという一連の流れを見ていて(とは言ってもちゃんと見ていたわけでもないが)、自民党のしたたかさとでも言うべきものを強く感じた。下手をすると、参院選の結果がどうだとか、安倍さんがなぜ辞めたのかとか、そんな直近の出来事も昔話になりつつある。案外、安倍がシレッと復帰しても許容されるのではないか。

総裁選の結果の落としどころも絶妙だ。挙党体制で福田を支えるかたちをとりつつも、麻生にも花を持たせ、小泉の動向にもそれなりに注目が集まるような雰囲気を作り上げた。つい先日まで「安倍の次がいない」と散々言われていたことを思えば上々だろう。

その意味で、安倍さんの突然の辞任で負った傷を最小限に食い止めたいという同党の戦術は、今のところ順調に進んでいるように見える。

もっとも、参院で野党に過半数を握られている状況に変わりはないし、政治とカネ問題もそれなりに尾を引くだろう。だが、民主党としてもそう安易に攻め込むことはできないだろうから、それなりに粛々と物事が進みそうでもある。

意図的であろうとそうでなかろうと、いざというときに落とすべきところに落とすバランス感覚の高さはいまだ健在。そういう抜け目のなさが、自民党の長期政権を支える原動力なのだなとあらためて感じつつ、「つまらない」としか言い様のない流れにため息をつく今日この頃である。

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裁判を取り巻く奇妙な風景

Posted in news by DorG on 2007/06/05

例の光市母子殺害事件の広島高裁差し戻し審に関して、さまざまな人が「吊るせ」的な意見を述べている。橋下弁護士のTVでのトークに煽られて弁護団に対する懲戒請求を提出しようなどという運動もあるらしい。なんだかなあという感じだ。皆、本気でそれが正しいと思ってるのかね。

個人の主義主張はさまざまだろうし、それはそれで尊重されるべきではあるが、この種の動員(煽り)に市井の人々が乗っかってしまうというのは、さすがにちょっと違うだろうと思う。

確かに、弁護団の主張には首をかしげざるをえない部分もある。「人権派」を名乗る左巻きの人たちに反感を覚える気持ちも理解はできる。感情だけで判断すれば、わたしも検察側に立つかもしれない。ただ、死刑がかかった裁判で被告人が殺意を否認しているなか、あらゆる手段でそれを立証しようとする弁護人の行為そのものを「けしからん」と断じてしまうことのリスクを、もう少し考えられないものか。

だって、そのリスクを背負うのは結局オレたちにほかならないのだから。

死刑廃止か存続かといった制度の話は勝手にやってくれだが、感情を盾に、制度を適用する側である司法機関や法執行機関に対するチェック機能の無能化さえ許容してしまおうという神経には、どうしても寄り添うことができない。

権力って結構手ごわいと思うのだが。

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失われるエネルギー

Posted in news by DorG on 2007/05/29

松岡利勝氏の自殺。昨日は久々にかなりいやーな気分に陥った。「背景に何があったのか」、「その動機は何だったのか」などということよりも先に、生理的な嫌悪感のようなものを覚えた。理屈ではなく。わたしのように、政治に大してかかわりのない人間ですらそうなのだから、それなりにかかわりを持っていた人たちの心中たるや……などと考えたりもする。

世の中には、わたしが日々どうにかやり繰りしている貴重な活力を強引に奪い去っていくものが確実に存在する。奪われた活力はただ何処かへ消えるのみだ。おそらく、そうしたこともろもろに対する嫌悪感だったのだろう。

別にだれを恨むつもりもないが、わたしの失われたエネルギーを返してはもらえないだろうか。

コラレスよ永遠に

Posted in news, sports by DorG on 2007/05/09

ボクシング・ネタが続くが、個人的にかなりショッキングなニュース。スーパーフェザー級、ライト級で世界を制したディエゴ・コラレスが事故で亡くなってしまった。最近は減量失敗による王座剥奪、再起戦での判定負けと精彩を欠いてはいたが、まだ29歳。出直せば十分に行けると思っていたのだが。。。
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長身でリーチが長く、アウトボクサーのような体型なのに、実は真っ向から打ち合いに挑むファイター。実に魅力ある選手だった。メイウェザー戦は残念ながら敗れてしまったが、フレイタス、カスティージョを打ち破った試合は印象深い。

とりわけ、10Rに2度のダウンを食らいながら、反撃して逆転KOに成功した1度目のカスティージョ戦は鳥肌モノ。振り返ればこれが彼のベストバウトだったかもしれない(ちなみに試合の映像はここで見ることができる)。

デラ・ホーヤ vs. メイウェザー戦の余韻が残るなかで起こった悲劇。本当に1つの時代が終わってしまったんだなと痛感した。今はとにかく冥福を祈りたい。

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「アメリカの知性」と呼ばれた男

Posted in news by DorG on 2007/04/24

ジャーナリストのデイヴィッド・ハルバースタムが亡くなった。交通事故だという。

思えば、わたしがメディアの仕事にかかわりたいと思うようになったきっかけの1つは、中学生のころに読んだ彼の名著『ベスト&ブライテスト』だった。当時はきっと、世の中のことなど何もわかっちゃいなかったと思うが、その語り口というかスタイルというかが妙に「カッコいい」と思ったことを覚えている。

彼はその後、スポーツ・ノンフィクションの世界でも名作を残すことになるが、そこでもやはりカッコよさは健在だった。その理由を自分なりに表現するならば、取材対象と同じ目線で物事をとらえようとする一貫した姿勢と、断片的な情報をストーリーとして結実させる構成力、そして品性──この3つだろうか。考えてみれば、ジャーナリストとしてはどれも必要な素養だが、兼ね備えるのはなかなか難しい。

とはいえ、かつてヴェトナムで犯したアメリカの失敗をあれほどまでに克明に描いたハルバースタムの筆力をもってしても、イラク戦争を止めるには至らなかった。時代が違うと言えばそれまでかもしれないが。

ジャーナリズムの世界が地盤沈下しているように見える昨今、彼の死はことのほか寂しく感じられる。次なる「知性」はどこにあるのだろう。ブロゴスフィア? なんかちょっと違うような気がするな。合掌。

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オリコン訴訟問題とか

Posted in music, news by DorG on 2007/02/09

例のオリコン訴訟問題。どうやら烏賀陽氏は反訴するらしい。

音楽配信メモ オリコン訴訟問題で烏賀陽氏が株式会社オリコンに対して反訴を行う:

この問題を語るときに難しいのは、この訴訟の本質が何なのかということが人によって受け取り方が違うということだ。もうちょっと具体的にいうと、この訴訟が行われたこと自体を「言論の自由への挑戦」と捉えるかどうか。これが立場や考え方によって本当にバラバラなのだ。

烏賀陽弘道氏がオリコンを反訴

烏賀陽氏の当面の目標は、まずは裁判に勝つことであるという。今回の訴訟はフリーランスの問題、音楽業界の問題を超えて、憲法で謳っている言論の自由への挑戦行為であるから、身体を張ってでもくいとめると現在の心境を語っていた。

この件に関して、事実関係をまったく無視して個人的な見解を言えば、まず大前提として、(仮にその主張が客観的に見て正しいものであったとしても)オリコンの提訴はきわめて愚かな行為であるということ。そしてもう1つは、取材ターゲットから訴訟に持ち込まれてしまった時点で、烏賀陽氏側にも一定の非はあるだろうということ。

それにしても、日本相撲協会の一件といい、最近、ジャーナリズムに絡む裁判ネタが多いなあ。立場上、書き手側に肩入れしたくなるのだけれど、はたしてこれが本当に「言論弾圧」なのか聞かれると、首をかしげたくなるところもある。

確かに最近、企業相手の取材などは少しずつやりにくくなっている。多くの企業がコーポレート・ガバナンスやIRの観点からメディアとの接点をできるだけ減らそうという傾向にあるからだ。広報のチェックもそれなりに厳しくなっている。そりゃ、彼らの本音としては、良い姿だけ書いてほしいわけで。

ただ、そんな状況の中でも、話してくれる人は話してくれるし、書きたいこともそれなりに書ける。あえて100を書き、80を引っ込めて20を残すとか。取材しにくくはなったけど、工夫すればなんとかなる部分も多い。

結局、書き手がそれなりに信頼されていて、ちゃんと裏が取れている記事であれば、相手もそう変なマネはできないのではないだろうか。少なくともわたしはそう思いたい。

ジャーナリストが企業と戦って勝てる武器があるとすれば、それは膨大な取材に裏づけられた情報しかないと思う。烏賀陽さんにはぜひ、感情ではなく情報で戦ってもらいたいと強く願う。

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どうやら国には、自転車にやさしい道路づくりに励む気はまったくないらしい

Posted in film, news by DorG on 2007/01/28

今の季節は寒いので控えているが、昨年秋ごろからちょくちょくと自転車通勤を行っている。自宅から会社までは片道約10km強。ノーギアのママチャリでもドア・ツー・ドアで45分ほどで通える。結構快適だ。

運動不足解消という目的もあるけれど、なにげに大きかったのが、昨年施行された改正道交法によって路上駐車が減り、車道を自転車が走りやすくなったということだった。駐車場利権だの天下り先の確保だのと何かと評判が悪かった駐車違反取り締まりの民間委託だが、以上の理由から、わたしは比較的好意的に受け止めていた。

「これを機に、欧州のように自転車道の整備に本格的に取り組んでくれたらいいのだが」などと甘い期待を寄せていたが、どうやらそれはとんだお門違いだったようだ。なんと警察庁は、自転車に今まで以上に歩道を走らせようとしているようなのだ。

今回の改正案をもって、ただちに「クルマ社会(=自動車産業、運輸産業)への迎合」と言うつもりはないが、少なくとも、国が今のところ「クルマ」と「チャリンコ」と「一般歩行者」を安全に共存させるべく交通網の抜本的な改革を行うつもりがないということだけは理解できる。

あとは、条例制定など地域ごとの施策に頼るしかないのだろうか。都知事選でこのあたり争点にならないもんだろうか。オランダほどとは行かないまでも。

ぶっ飛ばして走れるロードレーサー買おうと思っていたけど、これはちょっと様子見かな。

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続・不二家について

Posted in news by DorG on 2007/01/18

先日、不二家について少し書いたが、その後、事態はさらに深刻化しているようだ。普通に考えれば、こうなってしまうと、企業としての信頼回復はもはや不可能かなと思う。

個人的には、この問題を受けて、食品業界が(規制当局である政府も含めてだが)今後どう動いていくのかというところに非常に興味がある。ぶっちゃけ、これで生乳使うのやめるような企業(商品)が増えるかもしれないなと。つまり、この問題が、本来の「食の安全」にあまり寄与しないのではないかと思えてしかたがない。

今回の不二家問題は、「食の安全」以前の食品会社としての姿勢そのものが問われているわけだが、一般の人々が深く心に刻んだのは「消費期限」であり「ネズミ」だろうと思う。

原材料の消費期限順守が、コンプライアンスや衛生の面で非常で重要な取り組みであることはよくわかる。けれど、それは「食の安全」という観点から見れば、構成要素のごく一部でしかないのではないか。極論すれば、生モノの鮮度は、我々消費者が「味」や「匂い」によって自分で判断できる要素だからまだマシなのではないか。

賢い日本人のことだ。消費期限を厳守するために、そもそも消費期限の長い便利な牛乳の開発に必死になって取り組むかもしれない。自然の状態からまた1つ余分な手を加えることによって。あるいは、ネズミ1匹出ないよう工場をこれまで以上に薬漬けにするかもしれない。そうしたことによってまた1歩、加工食品の安全性がわれわれの五感で判断できないものになってしまうかもしれない。

消費者の健康や安全を本当に考えるなら、企業の進む道は徹底的な情報開示しかないだろうと思う。しかも1社ではなく、サプライチェーン全体で。「消費期限内の牛乳を使っている」などという無意味な情報ではなく、「どこで搾ったか、搾って何日目の牛乳を使ったか」を教えてほしいと思う。

「不二家サイテー!」と叫んでみたところで、健康的かつ美味しいモノにありつけるわけではない。「もっとまともなモノを食わせろ」と業界全体に叫ぶことも重要ではないかと思うのだが。

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不二家について

Posted in news by DorG on 2007/01/13

ああいうかたちでの発表になってしまったので、消費者が「不二家けしからん」「あのペコちゃんが……」と過敏に反応してしまうのは致し方ない部分もあるだろう。だが、過度に騒ぐ人たちは、例えばコンビニあたりで大量に出回っているような加工食品とふだんどのように接しているのだろうか。牛乳さえまともに使っていない乳製品など、日本にはいくらでも存在するじゃないか。

もちろん、保存料などの添加物もたっぷり使われている。そうしないと小売り側が扱ってくれないからだ。

しばらく前に、無添加調理にこだわるある食品会社を取材したことがある。「そのままではとてもまずくて食えないものを、なんとか誤魔化して売る」ことをが当たり前になっている市場で、「まともな加工食品を作って売る」ということが、いかに難しいかということが窺い知れた。

今回の不二家の問題は確かにお粗末だし、市場原理だけを言い訳にするわけにもいかない問題でもある。だが、あまりにヒステリックに騒ぐ状況を見ると逆に不安を覚える。「お前ら、市場に出回っている加工食品をそこまで盲信しているのか」と。

結局のところ、そういう企業体質を暗に認めてしまっているのは、我々消費者自身なのではないか。不二家を人身御供として差し出すだけでは何も変わらないのではないだろうか。

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結局は出来レースというオチ

Posted in news by DorG on 2006/12/22

東証が次世代開発ベンダーを富士通にした理由(ITpro
西室社長会見の要旨(PDF

背後にある大人の事情はよく知らないが、各所の思惑をいろいろと気遣ううちに結局元サヤに収まったということか。それにしても、2009年稼働予定で、富士通で、黒川社長直轄プロジェクトで、Linuxで、300億円で、10年先にも世界最高水準? 何だそれ。 IT業界の人の感覚ではこれが普通なのかなあ。

トラブった根本の原因はマザーズではないの? マザーズ分を切り出せばそれでひとまず済むのでは?というのは、素人考えなのだろうか。

最終的にゴーサインを出したのはおそらく国なのだろう。かたちを変えた公共事業であり、予算のバラマキであり、業界振興策の一環でもある──なんて説明でもしてくれたほうが、よほど納得できる。

こんな茶番を嬉々として受け入れているから、日本のIT業界はゼネコンだと批判されてしまうのだと思うのだが。

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