ジョー小泉さんの真摯な提言
TVのボクシング解説でもおなじみのジョー小泉さんが、自ら主宰するリングジャパンのHPで、先のデラ・ホーヤ vs. メイウェザー戦について英文でコメントを掲載していた。WBCかどこかに送った書簡の写しだろうか。
要約すると「採点方法を見直し、大衆にとってよりわかりやすいものへと変えていく必要があるのではないか」という内容。まったくもって同感だ。文面からは、氏のボクシングに対する深い愛情も垣間見える。
わたしは、前にも書いたようにジョーさんが言うほど「デラ・ホーヤ優勢」とは感じなかったが、最近のプロボクシングの採点には首をかしげることが少なくない。手数や的中率を重視するのは確かに論理的かもしれないが、観衆としてはやっぱり“ファイト”が見たいわけで。
ジョーさんは言う。
「ボクシング・ファン全員がリングサイドで試合を観られるわけではない。アリーナの2階席やPPVなどで観る人がほとんどだ。そんななかで、リングサイドからしか見えないような複雑な基準で採点を下していては、ファンは落胆してしまう」
思えば我々もふだんの雑誌をつくっていて、こういう状態に陥りかけることがある。「お客がどんなふうに商品と接するのか、そこで何を感じるのか」という視点は、プロスポーツを問わず、あらゆる世界で大切なことなんだと思う。
* * *
大衆の支持という意味でもう1つ。こちらは正直「なんだかなあ……」というニュースだ。
全国高校駅伝1区に外国人留学生はダメ(nikkansports.com)
全国高等学校体育連盟(高体連)は22日の評議員会で、京都市で行われる全国高校駅伝で最長区間の1区(男子10キロ、女子6キロ)に外国人留学生の起用を禁止することを決めた。終盤まで競り合いを続けるための措置で、来年12月の大会から適用する。
微妙にズレてる気がする。間違いなく言えることは「外国人が唯一出場できない1区」の区間賞の価値が大幅に下がるだろうということ。ま、どうでもいいか。
コラレスよ永遠に
ボクシング・ネタが続くが、個人的にかなりショッキングなニュース。スーパーフェザー級、ライト級で世界を制したディエゴ・コラレスが事故で亡くなってしまった。最近は減量失敗による王座剥奪、再起戦での判定負けと精彩を欠いてはいたが、まだ29歳。出直せば十分に行けると思っていたのだが。。。

長身でリーチが長く、アウトボクサーのような体型なのに、実は真っ向から打ち合いに挑むファイター。実に魅力ある選手だった。メイウェザー戦は残念ながら敗れてしまったが、フレイタス、カスティージョを打ち破った試合は印象深い。
とりわけ、10Rに2度のダウンを食らいながら、反撃して逆転KOに成功した1度目のカスティージョ戦は鳥肌モノ。振り返ればこれが彼のベストバウトだったかもしれない(ちなみに試合の映像はここで見ることができる)。
デラ・ホーヤ vs. メイウェザー戦の余韻が残るなかで起こった悲劇。本当に1つの時代が終わってしまったんだなと痛感した。今はとにかく冥福を祈りたい。
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デラ・ホーヤはやっぱり男前だと思う
ボクシング界久々のビッグ・ファイトとして注目されたオスカー・デラ・ホーヤ vs. フロイド・メイウェザー Jr.のWBCスーパー・ウェルター級タイトルマッチ。結果は2-1のスプリット・ディシジョンでメイウェザーが勝利した。だが、終わってみると、やはり主役はデラ・ホーヤだったなというのが率直な印象。ブランクがあろうと、全盛期を過ぎていようと、しっかり客を沸かせるところはさすがだ。負けはしたものの男を上げたという感じか。
ちなみに、今回は珍しくわたしもジャッジをつけながら見たが、結果は114-114のドローになった
| -
D
M |
1
9
・ |
2
・
9 |
3
・
9 |
4
・
9 |
5
9
・ |
6
・
9 |
7
・
9 |
8
9
・ |
9
9
・ |
10
9
・ |
11
9
・ |
12
・
9 |
total
114
114 |
ま、いずれにしても僅差だったとは思う(その意味で、ジャッジの1人がつけた112-116はどうかと思うが……)。
デラ・ホーヤは、3ラウンドから4ラウンドにかけて、早くもスローダウンしたように見えた。ブランクによるスタミナ切れだろうか。プレッシャーをかけている割に手が出ず、それがジャッジに響いたような気がする。
一方、メイウェザーの戦いぶりはやや不満。パンチの切れは最後まで失われなかったし、ハンド・スピードも十分だったが、コンビネーションを打たず、ひたすらヒット&アウェイ。仮に日本で試合をしたら判定負けしていたんじゃないか。体格差を考慮してリスクを避けたというのもわかるが、このパフォーマンスでパウンド・フォー・パウンドと言われてもなあ。
両者引退かと言われているが、現地では早くもリマッチの動きもあるらしい。順当に考えればやるべきだとは思うが、今日のようなメイウェザーが繰り返されるようだと、名勝負が生まれる確率は少ないのではないかと思う。序盤にダウンでも与えて、ヤツが本気にならざるをえないような状況をつくりだせればちょっと面白くなるかなと思うけれど。
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ホンダのチャレンジは実を結ぶか
なかなかスポンサーが発表されず、マシンのカラーリングがどうなるかに注目が集まっていたF1ホンダ・チーム。なんと、スポンサーロゴを排除し、地球をあしらったペインティングで2007年シーズンを戦うという。
Honda、地球をイメージした新マシンカラーリング発表!(Yahoo!ニュース)
マシンへのスポンサーロゴの露出を廃止し、環境問題に直面する地球をイメージしたカラーリングで、衛星写真をモチーフとした海の青と大地の緑がHondaの新車『RA107』の全面に描かれている。レギュレーションで定められているノーズへのマニュファクチャラーロゴ(Hマーク)と、全チームにタイヤ供給を行なうブリヂストンロゴ、チャリティーを募る「myearthdream.com」のアドレスのみマシンに施される。
なんかもう、びっくりだ。
確かに、ホンダはかつてCVCCなどの低公害車の開発で名を馳せたメーカーだし、タバコ規制が厳しくなった今、こういうスポンサー戦略もありかな、とは思う。応援したい気持ちももちろんある。
だけど、冷静に考えれば賛否両論かな。F1が環境に優しくないことは周知の事実だし、「1コンストラクターが偉そうに……」的な意見だってないわけではないだろうから。
わたし自身は、別の意味でちょっとヒヤヒヤしている。地球をあしらったマシンがクラッシュしたり、エンジン・ブローで火を吹いたりオイルまき散らしたりしないだろうかと。
結局のところ、こういう新しい試みが本当の意味で実を結ぶかどうかは、レースの結果次第という気がする。やはり、強くなければ説得力はないもの。その一方で、今回の発表がチームのモチベーションを高め、一気に波に乗ってしまう可能性もなくはない。そうした目に見えない効果に期待してみよう。
今シーズンの開幕が楽しみになってきた。
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マニング、悲願のスーパー出場
ライブ中継を録画予約して家を出たが、我慢できずにNFL.comのGameCenterでリアルタイムにスコアを確認しながら仕事に臨む。それにしても凄い試合だったなあ(映像は見ていないけど)。前半の15点差をひっくり返して見事にコルツが勝利。特に第4Q終盤の攻防はWebブラウザで見ているだけでも十分に興奮した。残り2分からのコルツのドライブは会場の盛り上がりもきっと凄かったに違いない。
これで、2月4日のスーパボウルはコルツ対ベアーズに決定。どちらも伝統あるチームだし、オフェンスのコルツ、ディフェンスのベアーズと、チームカラーもはっきりしている。いい試合になりそうだ。
もちろん、ここまで来たのだから、マニングにはぜひともスーパーボウル・リングを手にしてもらいたいところだが。
Numberの最新号

なかなか読みごたえのある号ではないだろうか。特集は久々のラグビー。先の大学選手権決勝をメインに据えつつも、ジャパンの新監督に就任したジョン・カーワンや清宮、それに、平尾、松尾、堀越、吉田といった往年の名選手にもスポットライトを当てるなど、バラエティに富んだ企画だ。
順大の今井正人と早大在学時に花の2区でふらふらになって襷をつないだシーンが印象的な櫛部静二をフィーチャーした箱根駅伝企画、引退したプロボクサー坂本博之のノンフィクションもそれぞれ読ませるものだった。特に坂本のエピソードはファンであれば涙なくしては読めないのではないか。
「バーサス」や「Yeah!」が相次いで休刊を発表し、この分野の老舗もいよいよ尻に火がついたのだろうか。最近、やや品質が持ち直したように思える。前号の企画も良かったし。
サッカー日韓W杯前後から、Numberは目に見えてつまらなくなった。まるでTV解説のような印象批評や、選手に媚びを売るような記事が増え、人間を描こうとする気骨のあるライターが減ってしまったなと感じていた。
理由はよく知らない。スポーツ・ライターという職業がある程度“食える”ようになったことで、特定のスポーツや1人の選手さえ追いかけていれば事足りるようになったからかもしれないし、人気スポーツが一気にショービズ化し、編集者とライターの関係に何らかの変化が生じたのかもしれない。はたまた、スカパーで大概のスポーツがTVで観られるようになったからかもしれない。なんせ安いからなあ。雑誌の原稿料。皆適当に書いてしまうのかもしれないなあ。本来ならそういうときこそ、編集者が企画力で勝負しなければならないと思うが。
その点、ラグビーや陸上など比較的マイナー(失礼)な競技になると、「しっかり取材してるな」と読み手が実感できる記事に出会う確率が高まる。売りを意識しなければならないのはわかるけれど、編集部には今後とも広い視点でスポーツをとらえるよう望みたい。
次号はサッカーか。。。最近幅を利かせる金子達仁チルドレン系が書く記事はとにかく薄っぺらだから、ここらで杉山茂樹さんあたりにガツンと引き締めてもらいたいのだが。サッカー企画をバシッと決めてみせてくれれば、「Number復活」と言ってもいいかもしれない。偉そうで申し訳ないけど。
さすがはビナティエリ
米国時間の週末に行われたNFLのディビジョナル・プレイオフは、白熱した好ゲームの連続。とりわけ、愛するインディアナ・コルツがボルティモア・レイヴンズを下した試合には痺れた。両チームともタッチダウン「0」ながら、双方の持ち味が十分に出た内容だった。
昨季までのコルツならきっと負けていただろう。QBマニングが鉄壁のレイヴンズ守備陣に対して集中力を切らさずにプレーできたのは、やはり、後に控えるキッカー、ビナティエリの力があったからだと思う。野球で強力なリリーフ陣を擁するチームの先発投手が安心して投げられるのと同じことだ。
それにしても、今シーズン1度もプレーしていない敵地(なおかつ屋外)で、今シーズン1度も決めていない50ヤード超のFGを事もなげに決めてしまうビナティエリ、恐るべし。宿敵ペイトリオッツから5年間/10ウン億円という、キッカーとしては破格の厚遇で移籍してきただけのことはある。
NFLのキッカーは、一見気楽なようだが、試合終盤の競った状況で勝敗を左右することが多いので、キックの技術だけでなくタフな精神力が求められる。なにげに、サッカー選手として芽が出なかったような日本人の中にも、適性のある人がいるような気がするんだがなあ。
うまく行けば、ビナティエリのように大金を稼ぐこともできる。だれか挑戦してくれないだろうか?
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玉やん、ヤマハへ
GPライダーの玉田誠について、いつか書こうと思いつつタイミングを逃し続け、いつの間にかシーズンも残り1戦になってしまった。今年の玉田の不振ぶりを見ると、何も書くことがなくなるんだよなあ。このページなどを読むと痛々しくさえ思えるもの。
来季のシートは大丈夫なのかと心配していたのだが、公式ページを見ると、どうやらTECH3ヤマハへの移籍が正式に決まったようだ。MotoGPに残れたという意味では良かったのだろうが、初のヤマハ+MotoGP2年目のダンロップというパッケージングで、はたしてどこまで上位に食い込めるかは微妙なところ。
ま、MotoGPクラスは来季から800ccの4ストマシンに変わるので、可能性がまったくないわけではない(と信じたいが……)。
一方、コニカミノルタ・ホンダには、中野真矢が乗ると噂されている。ヤマハの玉田にホンダの中野──なんとなく違和感はあるのはわたしだけか?
さて、肝心のチャンピオンシップ争いもいよいよフィナーレ。今年はヘイデンに獲らせてあげたいが、ロッシは手堅く2位は確保しそうな気もする。やはりここはペドロサに暴れてもらわなければならないだろう。
Technorati Tags: MotoGP
W杯の反省は生かされるのか?
日本サッカー協会 電通と8年240億円で更新へ(スポーツ報知)
同協会は2001年4月から6年間で約160億円の破格の契約を結んでいるが、日本代表人気を背景にさらに増額する見通しとなった。
ま、景気が良いのは何より。くれるというのならもらっておけばいい。だが、結果的に電通&TV局に食いものにされたW杯ドイツ大会の落とし前を、JFAはこれからどうつけるつもりなのだろうか。その点に興味がある。
一般に、スポンサーなどというものはカネを出す代わりに口も出すものだ。過去数年間、スポンサーを喜ばせるために無意味なホームでの親善試合を乱発し、客寄せのために欧州組の無理な招集を行い、挙げ句の果てにW杯の試合時間を変更し──としてきた結果、(それだけが原因ではないにせよ)代表チームが大いにスポイルされたことを、我々は忘れちゃいないぞ。
「欧州組はしばらく招集しない」としているオシムだが、その方針もはたしてどこまで貫けるものやら。
再びディープインパクト
辛口な批評で知られる日経新聞の競馬担当記者・野元さんが、先のディープインパクトによる凱旋門賞挑戦を2回にわたって総括している。乱暴に言ってしまえば「本気で勝つつもりがあったのか?」という問題提起だ。手厳しいが理解できるところもある。
3歳馬が圧倒的に有利なことは誰の目にも明白だ。ならば斤量差に不平を言う前に、3歳時に遠征することを考慮すべきである。「日本の無敗の三冠」と「非欧州馬初の凱旋門賞制覇」を量りにかければ、答えはおのずと明らかだろう。
今回見えたのは、「三冠」や「日本人騎手」といったアイテムにも切り込み、世の非難を甘受するような戦略家が出ない限り、大魚はつかめないと言うことだ。
相変わらずビシバシと斬っているなあ。正論だと思う。
確かに、あれほどの潜在能力を見せつけた馬にしては、残した成績には物足りなさを覚える。今年限りでの引退というニュースを聞いたときは、「結局、常識の範疇の名馬で終わってしまうのか」と感じた。今後、仮にJCと有馬を連勝したとしても、この思いは消えないだろう。
今は残るレースで、能力のすべてを出し切ってくれることを願うしかない。
(以下、10/19追記)
……などと悠長に書いていたら、とんでもないことになっていた。
ディープインパクトから禁止薬物 国内レースは出走可能(SANSPO.COM)
確信犯なのか、不注意なのか、何者かが仕掛けたのか──いずれにせよ、この馬にとっては消しがたい汚点が残ってしまった。シンジケートはどうなるのだろう。。。

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