己を貫くのは大切だ
BRA 0-1 FRA
ENG 0-0(PK 1-3) POR
いやあ、それにしても泥臭い試合だった。
カードから想像していた“華麗さ”とか“スペクタクル”といったものとは無縁の試合運び。それはそれで楽しめたのだが。
フランスはあらためてフィジカルの強さを思い知らされた。考えてみれば、ヴィエラ、マケレレが中盤にいて、テュラムとガラスが最終ラインにいるのだから、肉弾戦に弱いはずがない。
フランスというとどうしても“シャンパン・サッカー”というイメージがあるが、今大会のチームは“潰しにいく”試合ができる。スペイン戦もそうだった。「勝つにはこれしかない」という戦術を正確に実行した結果、つかんだ勝利だと言える。
一方のブラジルは相手を意識しすぎたか。フランスに対抗するために中盤を厚くしたかったのだろうが、ロナウジージョを2ndストライカー的に配置する“実質ワントップ”は機能せず、前線と中盤が分断されてしまった。らしくない。素直に自分たちの強みを出せばいいものを。。。受けに回ってしまった時点で、勝負はついていたのかもしれない。
らしくないという意味ではポルトガルも同じだった。中盤で変化が出せず、結局はクリスティアーノ・ロナウドに頼り切った攻撃だった。イングランドのコンディションがまともなら、勝つのは難しかったかもしれない。だが、このチームにはポルトガルらしからぬ粘りがある。
デコが戻ってくる次戦に期待したいが、大会屈指の攻撃的チームを連破したフランスの自信はちょっとやそっとでは揺るぎそうもない。
ゲルマン魂>宝の持ち腐れ
それにしても残念な敗戦だ。>アルゼンチン
ドローを見ればここが勝負どころであることは明らかなのに、メッシ、サビオラを使わず、なおかつリケルメ、クレスポを引っ込めるというペケルマンの采配には心底がっかりさせられた。
GKの負傷というアクシデントはあったが、言い訳にはならないだろう。その時点ではまだ交代枠はちゃんと3つ残っていたのだから。
本当の理由は知る由もないが、たかだか1-0で守りに入ってしまうような弱気なチームにサッカーの女神が微笑むはずがない。
今大会のアルゼンチンは、最も“もったいないチーム”として名を残すんじゃないだろうか。
このままジーコを追い出していいのか?
「さらば、日本サッカー」ジーコ監督が別れのあいさつ : ニュース : ワールドカップ2006 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
寂しさだけが残る終わり方だ。
確かに残念な結果に終わった。采配に問題があったのも事実だろう。だが、たとえ勘違いでも、日本人プレイヤーの能力をあそこまで信じてくれたスーパースターが世界に何人いるというのだろう。
彼を石もて追うがごとく帰国させてしまうことは、日本サッカーの貴重なファンを失うことになりはしないだろうか。
オシムジャパンに期待すること
オシムジャパン 今月中にも誕生(Sponichi Annex)
日本代表の初戦・オーストラリア戦の後、次期監督として真っ先に顔が浮かんだのがオシムだった。走れないチームを蘇生させるには、確かに彼が適任かもしれない。また、世界における日本の力も冷静に見極めてくれるだろう。
若い選手をどんどん発掘して、新風を吹き込んでもらいたいものだ。かつてのトゥルシエのように、オリンピック代表やユース代表の監督を兼任させられればベストだと思うが。
それでもって、さらに期待するのはTDまたはアシスタントコーチとしてのピクシー招聘。アディダスとの巨額契約も結んだことだし、金余ってるでしょ?>サッカー協会
ついでに、オシムには、人間味あふれる記者会見を通じて、一向にレベルの上がらない日本のマスコミ連中をもやさしく鍛えてもらうとしよう。
- 作者: 木村元彦
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
最近のスポーツ・ノンフィクションにはがっかりさせられることが多いが、このオシム本はなかなか面白かった。
終戦記念日
サッカーというスポーツに対する情熱というか、思いというか、哲学というか、そういうものの違いをまざまざと見せつけられた。少なくとも技術や戦術のレベルの話ではないと思う。その意味では、今大会の成績はフランス大会よりはるかに残酷な結果に終わった。その分、勉強になったとも言えるが。
98年の3連敗の後、多くの日本人プレイヤーが海外でプレーするようになり、2002年にはグループリーグ突破。順調に階段を上ってきたと思っていたのにその夢から突然醒めたような気分。欧州組がなぜ所属チームで満足に出場すらできないのか、その理由も今となってはよく分かる。要は、そのレベルに達していないというだけの話だ。
今大会の結果をもってジーコを批判するのはたやすい。でも、問題の本質はそこにはない。中途半端な選手たちを「ファンタジスタ」「黄金の中盤」などともてはやしたり、テストマッチの結果に一喜一憂したり、TVのコメンテーターのいかにも下らない論評を受け入れていたり、我々が持つ甘さのすべてが今回の結果につながったように思える。
死に体の日本チームに対して放たれたブラジルからの4発と試合終了のホイッスルが、不意に1945年8月の出来事とダブって見えてしまった。
ハングリーであるということ
実力が順当に結果に反映されたと言える。「勝てる試合だった」と中田は言っていたけど、FWがあそこまで潰されるとさすがに苦しい。せめて、巻がどこまで通用するのかを見てみたかった。
今大会は熱さのせいもあるのだろうが、若くてイキのいい選手の活躍が目立つ。逆に、ベテラン中心のチームは苦戦気味だ。フランスしかり、チェコしかり。今やW杯は実績ある者が美技を披露する場ではなく、若くて餓えた目をしたヤツらが伸し上がる場なのかもしれない。
もし、3戦目でブラジルがメンバーを落としてくるようなことがあれば、ベストメンバーよりむしろ強敵になりそうな気がする。
イングランドはそこそこやりそうだ
波乱が少ないと言われる今大会。トリニダード・トバゴを応援していたが、結局は順当にイングランドが勝利。1次リーグ突破を決めた。
苦戦したとされているが上出来だろう。J.コール、ランパード、テリーのチェルシー・トライアングルが好調だし、ジェラードも得点を決めた。オーウェンが本調子でなく、ルーニーも病み上がりであることを考えれば、2連勝は最高の滑り出しと言える。
結構いいところまで行くかもしれない。ただ、決勝T初戦でドイツと当たらなければ……だけど。
W杯出場チームのユニフォーム
昨夜の日本戦のショックはさておき。。。
W杯を観戦するうえの楽しみの1つに、各チームが着用するユニフォームのデザインがある。サッカー好きの人なら、「どの国のユニフォームが一番カッコいいか」なんて話題で盛り上がった経験が1度か2度はあるだろう。
だが、最近のW杯では、チームごとのユニフォームの特色がどんどん薄れてきている。代わってやたらと存在感を増しているのがサプライ・メーカー。メーカー側も宣伝効果を狙って契約しているのだから、やむをえない面もあろうが、正直「ちょっと出しゃばり過ぎでは?」と思うことがしばしばだ。
例えば、アディダス。この会社の露骨なまでの“スリーストライプ顕示欲”は今に始まったことではないが、今回の大会では、ついに背番号の中にまで“3本線”を入れ込んできた。お陰でどうも切れ味に欠ける。もし、このデザインを70年代に持ち込んだとしたら、ヨハン・クライフだけはやはり2本線にしたのだろうか?

アフリカ、アラブなどの国々と軒並み契約し、今大会の最大勢力になったプーマも、ロゴマークがかなりウザイ。胸と両肩に計3カ所。各チームの協会マークより目立っている。背のネームを小文字に統一しているのはかなり斬新だけど、あのレタリングはいかがなものか。なんだかアラビア文字のようだ。イタリアも今回はプーマ。この国は、かつて代表のユニフォームは必ず国内のメーカーが供給し、アルマーニなどのビッグネームがデザインを手がけるという伝統があったはずなのだが。。。

ビッグ3で一番まともに映るのはナイキ。シンプルで面白みのないデザインが多いものの、比較的各チームの個性を尊重している印象がある。GKのユニフォームなんてなかなか素敵だ。オランダのような、アクの強い背番号のレタリングも個人的には悪くないと思う(これはナイキの功績ではないのかもしれないが)。

本音を言えば、どのメーカーもアンブロぐらいの押し出しに留めてほしい。いいじゃん、この程度で。スポーツ・メーカー同士の戦いを見たいわけじゃないんだからさ。

そんなわけで、今大会のベスト・ユニフォームは選ぶのは、とても難しい。。。
Good Looser
ナイジェリア、カメルーンといった強豪国が出場権を逃し、パンチ力不足が指摘されていた今大会のアフリカ勢だったが、一昨日のコートジボワール、昨日のガーナは素晴らしかった。アフリカの新たな可能性を見せてくれたように思う。
とりわけコートジボワール。オランダをあそこまで押し込んだチームなど、ここしばらく見ていない。あのポゼッション至上主義のオランダから49%のボール支配を獲得したのだから大したものだ。この1戦だけで、バカリ・コネのファンになった人も多いだろうと推測する。
ガーナのゴール前のクリエイティビティの高さも素晴らしかったなあ。
残念ながら、コートジボワールはグループリーグ敗退が決まり、ガーナも決して楽な状態ではないが、たとえ敗退したとしてもこの2チームはきっとグッドルーザーとして人々の記憶に刻まれるだろう。少なくともわたしはそうだ。
今夜はいよいよ日本-クロアチア戦。もちろん勝つに越したことはないが、仮に敗れたとしても、人々に惜しまれるような戦いぶりを見せてほしい。
悔しいなあ
ショッキングな敗戦だった。残り8分だか9分で3点取られて逆転されたという結果もそうだが、それ以上に、オーストラリア相手にあの程度しかできなかったという内容のほうが重い。唯一の生命線であるボールポゼッションもままならず、中盤のプレスも効かず、結局はパワープレーで消耗させられた挙げ句の逆転劇。「力負け」と言われても仕方ないだろう。
これなら、攻めに出てカウンター食らって点取られるほうがどれほどマシだったか。
過去を振り返っても、日本はベストメンバーのオーストラリアに勝ったことがほとんどないのだから、今回の結果もある意味で順当と言えるかもしれない。だが、いくらなんでももうちょっとやれるだろうと言いたい。
あと2試合。結果はどうあれ、「いいチームだったな」と皆が思えるような試合ぶりを期待する。

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