IN MY ROOM…

iPhoneは受け身で使いたい

Posted in iPhone, mobile by DorG on 2008/07/28

なんだかんだと言いながら、結局、先週末にiPhone 3Gを購入した。先週、会う人会う人から背中を押されたというのもあるけれど、やっぱり、Macユーザーとしては、いま使っているWindows Mobile機(古い03esだけど)は何かと辛いので。

周囲からは不満の声もちらほらと耳にするが、わたしとしては「これだけ使えれば十分かな」というのが今のところの率直な印象。触ってみてあらためて思うことは、iPhoneが、能動的なアクションを支援するようなモノではなく、あくまでもビューワであり、受動的に情報を取得するためのガジェットだということ。だから、情報の“受け”を効率化したいと思う人には結構フィットするのではないだろうか。03などと比べると、2分とか3分とかの細切れの時間で得られる情報量が多い。

その反面、何でもこれで済ませたい派の人にとっては、きっといろいろ不満が出るだろう。その意味で、昔のPDAとか電子手帳のような使い勝手を望む人にはあまり向かないかもしれない。

例えば仕事なら、ちょっとした空き時間で情報を受けてしまい、少し頭を整理してからデスク作業に入る。たぶん、わたしのiPhoneの使い方はそんな感じになるだろう。

ちなみに、目下のわたしの最大の望みは、iPhone版Last.FMの安定性向上。これがもうちょっとまともに使えたら、iPod機能すら不要にしてしまうキラー・アプリになるのだが。。。

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iPhone狂想曲の裏側にあるもの

Posted in iPhone, mac, mobile by DorG on 2008/07/15

ここのところ、ブログを書く時間すら取れないような状況なので、実は昨今の「iPhone祭り」にもまったく乗れていない。なるほど、こういう祭りに乗るためには自分に余裕がないといけないんだなと思い知らされる。

今のところの私の立ち位置は、「欲しいかと聞かれれば欲しいと答える」という程度で、あまりピンとは来ていない。確かに持ったら楽しいだろうけど、身の周りのさまざまな問題から今の自分を「解放」してくれるようなツールには思えない。今できないことができるようになるという感じもしない。

ただ、面白いなと思うのは、iPhoneに対して、エンタープライズ系のIT企業が思った以上にコミットしていること。このサイトなどを見ても分かるように、さまざまなアプリケーション・ベンダーがiPhone用のフロントエンド・ツールを提供している。こうした動きが本格化すれば、ビジネス・ユーザーの間に一気に広がる可能性もなきにしもあらずではないか。

発売当初のテレビの馬鹿騒ぎしかり、ネット上に溢れているこちらが引いてしまうほどの礼賛記事しかり、ここ数日のiPhoneを巡る情報の流れを傍目に見ていると、何となくだが、ここしばらくのIT製品に対するある種の“不満”が鬱積した結果ではないかと思えてくる。さらに言えば、「反マイクロソフト」「反Windows」の匂いを嗅ぐこともできる(日本だけを見れば、反ドコモの感情もそこに含まれるのかもしれないが、それはどうでもいい)。

iPhoneが次のパラダイムの中心に立つとは考えにくいが、iPhoneが映し出すそうした世相のようなものが、大きなパラダイム・シフトを引き起こす可能性はあるかもしれないなと思う。直感だけど。