VARの功罪

SWE 1-0 KOR

今回のW杯における大きな特徴がVAR（Video Assistant Referee）の採用。公正な判定を行おうという意図はよくわかるが、ここまでのグループリーグの試合では、もっぱら「PK判定システム」として機能している。

実際、VARによって与えられたPKによって結果が大きく左右された試合も少なくない。今日のスウェーデン対韓国もそうだ。確かにビデオ画像を見れば、 PKが宣告されても仕方ないのかもしれないが、その1点で試合が決まってしまうことに、どうしても割り切れない思いも抱く。これが一発勝負の決勝トーナメントだったらなおのことだろう。

大会が進むにつれて、このVARが各チームのDF陣に与えるプレッシャーは相当大きなものになるのではないか。ペナルティエリア内で厳しいチェックを控えるような場面も見られるようになるかもしれない。ゴール前で個人の力で勝負できる選手を揃えたチームが有利になるとの見方もできる。

日本代表にとって、このVARはどのように作用するのだろうか。最近PKを献上しまくっている吉田麻也などがナーバスにならなきゃ良いが、とつい心配してしまう。